モンテッソーリ教育の「ねじ回し」-指先を育て、脳を育てる遊び-

ねじ回し

こんにちは、Neoです。

子どもが夢中になる「ねじ回し」のおもちゃ。

一見ただの遊びに見えますが、実は子どもの発達に大切な意味を持っています。

モンテッソーリ教育では指先は脳と密接に結びついていると言われていて、指を使った活動は脳の発達を促す大事な要素です。

特にねじ回しは、指先の細かい動きに加えて、観察力や道具を使う力まで育んでくれます。

今回は、年齢に合わせたねじ回しの取り組み方と、わが家での様子を紹介します。

目次

成長段階に合わせた「ねじ回し」の取り入れ方

子どもの発達において「指先の動き」はとても重要な役割を果たしています。

モンテッソーリ教育では、手や指を使った活動を通して脳が大きく成長すると考えられています。

特に親指、人差し指、中指は「指先は突出した脳」と言われています。

また、ひねる・つまむ・回すといった細かい動きは、単なる手の器用さを育むだけでなく、集中力や観察力、さらには論理的な思考の土台にもつながっていきます。

その中でも「ねじ回し」は、手首や指先を繊細にコントロールする動きに加え、道具を正しく使うという実践的な力まで育ててくれる遊びです。

1歳頃〜:手で直接ねじを回すおもちゃ

ねじ回し3
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1歳を過ぎると、子どもは「つまむ」「ひねる」といった指先の動きを繰り返すようになります。

これは、モンテッソーリ教育でいう「運動の敏感期」のあらわれであり、自ら成長しようとしています。

この時期におすすめなのが、手で直接ねじを回すシンプルなおもちゃです。

わが家ではボーネルンド社の「ネジネジあたまのなかまたち」を購入して使用しています。

手でねじを回すだけでパーツをつけたり外したりできる仕組みで道具を使わずに、指先だけで「回す」動きを体験できます。

単純に見えますが、繰り返し遊ぶうちに指先の力加減や手首のひねり方が自然と洗練されていきます。

3歳頃〜:道具を使ったねじ回しへ

ねじ回し5
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3歳を過ぎると、子どもの「やりたい!」という気持ちが強くなってきます。

わが家では、父親が日曜大工で工具を使っていると息子がじっと様子を見て、「自分もやりたい」と言い出してきました。

この時期は今までに獲得した動きをもっと使いこなし、日常生活で実践したいという段階に入っています。

そんな子どもには、道具を使ってねじを回すおもちゃがおすすめです。

わが家では「ネジハピ大工さんセット」を購入しました。

プラスドライバーやレンチなどを使っていろいろな種類のねじを扱うことができます。

ねじの種類に合わせて道具を選び、力加減を調整しながら回すのは大人でも集中力が必要な作業です。子どもにとってはまさに「遊びながら学ぶ」体験になります。

ねじ回しが育む力

子ども
子ども

ねじ回しは単なる指先の運動にとどまらず、子どもの心や思考力の成長にもつながっていきます。

ここでは、その他のメリットを3つ紹介します。

集中力を養う

ねじを回す作業は、一見シンプルに見えますが「ねじ穴にぴったり合わせる」「力加減を調整する」といった細やかな注意が必要です。

最初はうまくできなくても、繰り返すうちに「もう一度やってみよう」という気持ちが芽生え、自然と集中力が育まれていきます。

道具を使い分ける思考力を育てる

ねじにはプラスやマイナス、六角などさまざまな種類があります。

それに合わせてドライバーやレンチを選び分けることは、子どもにとってまさに「考える練習」にもなります。

「このねじにはどの道具が合うかな?」と試行錯誤する経験が、道具を正しく扱う力だけでなく、観察力や論理的な思考力を育ててくれます。

 観察したことを自分で再現する力を高める

子どもは大人の行動をよく観察しています。

息子は父親が工具を使う姿を目にしたとき、よく「自分もやりたい」と真似をしようとします。

ねじ回しのおもちゃは、大人の行動を子どもが安全に再現できる環境を整えてくれます。

観察したことを自分で試し、結果を確かめる、この一連の流れは「学ぶ力」そのものを支える重要なプロセスです。

まとめ

ねじ回し2
ねじ回し1

ねじ回しは、単なる遊びではなく「指先を育て、脳を育てる」大切な活動です。

モンテッソーリ教育では、指先を使う経験は脳の発達に結びついていると言われています。

ねじを回す動きの中には、つまむ・ひねる・回すといった繊細な操作があり、それらを繰り返すことで神経回路が活性化され、脳の伝達スピードが高くなり、地頭が育っていくのです。

1歳頃には手で直接ねじを回し、3歳頃には道具を使って挑戦する――こうした段階を踏むことで、子どもは自然に力をつけていきます。

さらに、ねじ回しを通じて育まれるのは、指先の器用さだけではありません。

集中力や観察力、道具を使い分ける思考力、そして大人の行動を再現しようとする学びの姿勢まで、子どもの成長を大きく後押ししてくれます。

「遊びながら学ぶ」、ねじ回しを通して、お子さんが夢中になる時間をゆっくり見守り、サポートしてあげてください。

Neo

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