こんにちは、Neoです!
モンテッソーリ教育では、子どもの成長のために「本物」に触れる実体験を大切にしています。
「本物」に触れる実体験は、子どもの五感を刺激し、様々な能力を育む上でとても重要です。
今回は、生活の中でできる「本物」に触れる具体的な方法を紹介します。
子どもサイズの本物を使う
まず、ここでいう「本物」とは一般的に子ども用として使われるプラスチックなどの食器ではなく、陶器のお皿やガラスのコップなどの大人が「実生活で使うもの」を指します。
陶器のお皿やガラスのコップは割れるので子どもにとって危ないと思うかもしれません。
しかし、「本物」を使うことで、手触りや重み、そのものの特徴を捉えて、子どもなりに「これは慎重に扱わないといけないもの」と理解し、大事に扱うようになっていきます。
【「本物」を使うときのポイント】
・子どもサイズのものを選ぶ。
・事前に何のために使うのか、落とすと割れてしまうことを丁寧に伝える。
・忙しい時間などはプラスチック製のものを活用するなど、大人の心的負担を考慮する。
(忙しい時間にコップを割ってしまったなどということが起きるとどうしてもイライラしてしまいますよね。)


使っているガラスのコップ
お皿
絵本はファンタジーより「本物」を
絵本を選ぶ際も、ファンタジーよりも現実世界を描いたものを選ぶことがポイントです。
乳幼児期は、空想の世界と現実の世界がはっきり区別がついていない時期です。
絵本を通して現実世界と結びつけることで、子どもの理解が深まります。
【ポイント】
・実体験と結びつける: 生活の中で体験したことを絵本で読んだり、絵本で読んだことを実際に体験したりしてみましょう。
・写実的な絵を選ぶ: デフォルメされた絵よりも、写真や写実的な絵がおすすめです。
ただ、サンタさんが出てくるお話や昔話など空想が含まれるお話がありますが、それらのお話しは文化や道徳を学ぶことができます。
例えば・・・
「本物」を使った実体験を大切に
おままごとのおもちゃでプラスチックの包丁をマジックテープでくっついた野菜や果物をカットできるものがありますが、わが家では、実生活に則した体験を取り入れるため、子どもに料理に参加してもらう機会をつくっています。
子どもサイズの包丁やおたま、ピーラーなどの調理器具を用意し、実際に野菜や果物を切ったり、皮を剥いたりしています。
包丁の切れ味は大人が使うものと一緒なので、安全を確保しつつ大人と一緒に行ったり、ピーラーなどケガの危険性が低いものはなるべく、子ども自身で作業をしてもらったりしています。
前述でも書きましたが、「本物」を使うと子どもも感じ取るのか、慎重に調理器具を扱います。




また、絵本で読んだものを実際に見たり、触れたりするようにしています。
例えば、果物が出てくる絵本を読んだ後にスーパーに行って一緒に買って来て食べたり、乗り物が出てくる絵本を読んだ後は実際に乗ってみたりしています。
子供用調理器具セット


まとめ
モンテッソーリ教育における「本物」に触れる実体験は、子どもの五感を刺激し、様々な能力を育む上でとても重要です。
- 「本物」を使うことで、素材の特徴を理解し、ものを大切に扱うことを学ぶ。
- 絵本を通して現実世界と結びつけることで、理解を深め、世界を広げる。
- 実体験を通して、五感を養い、観察力、注意力、自立心などが身につく。
日常生活の中で、安全に配慮しながら「本物」に触れる機会を積極的に作ってあげてくださいね!

少しでも参考になると嬉しいです。
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